2013年7月16日火曜日

14日目

昨夜は22:00ごろ就寝の気配を感じたので、挨拶をして部屋に入りました。
なので今朝は、まだ暗いうちに起床しました。






まだみんな眠っているようなので起こさぬように、私は牧場のパトロールとタバコを吸いに外に出ます。





ここは毎朝目が覚めると、この景色があるんですね(笑)






静寂の中でゆっくりと朝もやがあがり、鳥がさえずり、池は鏡のようで、映画の中にいるようです。
厚かましくも泊めてもらってよかったな。と思います。












きのう見た牛や馬が近寄ってきます。
昨日見て、おとなしいとはわかっていても800kgもある牛は、なかなかの迫力なので、異常がないか柵の外からパトロールしました(笑)














家に戻ると、ペーターがオートミールを作っていました。白い「オーツ」(たしか麦だよね?)と呼ぶもので、暖めた牛乳と少し砂糖を入れて混ぜていました。
「キミも食べるかい?」はじめて食べるので、微妙な味でしたが、お粥みたいな感覚なのかな。











今朝はそれほど寒くはなかったんですが、私がひどく興味を示すものだから、火を入れてくれました(苦笑)

マキはほとんど灰になるそうで、掃除は4週間に1回位だそうです。
コレは欲しいなぁ。











キャロラインが朝のジョギングから戻ると私たちのために、改めて朝食を作ってくれました。







目玉焼きとトーストに、ギリシャのチーズとマッシュルームを炒めたもの。
ジュースは庭で取れるオレンジ、マンダリン、グレープフルーツ、レモンをミキサーにかけたもの。
昨夜に引き続き、旨いっす。





「あなた達、毎朝コレを飲んでるの?」昨夜と同じ質問をすると、「ああそうだよ。ボクらは幸せ者なんだ。」









・・・わかっているなら、それでいいんです(笑)






そのあと、ペーターが私のために、庭の果実をこんなにたくさん取って、持たせてくれました。
「カボチャもいるかい?」料理に手間が掛りそうなので、これは丁重に辞退しました。












卵も、けさ産んだやつを持たせてくれましたが、これはフレーザー島の悪路で、不覚にもいくつか冷蔵庫の中で割ってしまいました。

 












ペーターが夜のうちにきたメールの対応をしているところ。















「この町にタウンステッカーはないかな?記念にボンネットに貼りたいんだ。」そういうと、
キャロラインがどこからか探して出してくれました。







なにか貰えそうだ。と馬が近寄ってきたので、彼が首の抱きかかえ方を教えてくれました。

「ニンジンを持ってるときだけ、とてもフレンドリーなのさ。」


















今日は成功です(笑)







馬の歯ってでかいんですよ。食べてる時は「ゴリッ!ゴリッ!」と大きな噛む音がします。



彼は片目なんですが、一番人懐っこいんです。























近所の人が慌ただしく来たようなので、後で聞くと「牛が居なくなったので、見なかったか聞きに来たんだ。」
・・・牧場ならではの出来事ですね(笑)
















 
 
 





ペーターんちの洗濯機(笑) 




 











家の窓からはいつもこういう景色が見れる。











日が高くなった頃、記念写真を撮ってからサーフィンに出発しました。
後ろに馬たちが写ってます。



私はそのまま海の近くで宿泊、彼は海から戻る予定なので別々の車で、ここから一時間ほどのシールロックというポイントに向かいます。

ここはシドニーのYHにいたとき、サーフトリップのパンフレットの目的地として載っていた場所なので、有名なサーフスポットのようです。


彼は1976年型のVWバスで行きます。
昨日は屋根にシートが掛けてあって、しばらく動かしてはいないようだったので、セル一発でエンジンが掛ったのには、正直のところ驚きました。


 




古いのに80km巡航でゆくので驚きました。とてもトルクフルで急な上り坂では私の速さとそんなに変りません。私は後に続きます。






・・・こんな道で「100キロ出してもいいよ。」って言われても、私はどうしたらいいんでしょう?(笑)







 


 


 





 



海岸の駐車場で私も彼の車に乗り、一緒に波を探しました。



  






「このVWはね、サーフトリップにぴったりなんだ。中で眠れるし、構造が単純で壊れにくい。スピードは出ないけどね。でも100キロは出るよ。」







彼はそういうので、「それに雰囲気とサウンドがいいね。」私がいうと運転しながらウインクして見せました。




二つ目に見たポイントに入る事にしました。
「なんだ波は小さいし、たいした事ねえな。」入るまえはそんなふうに感じました。
水は温かく波待ちしてる時に日がかげると、少し寒い感じ。

貸してもらったウエットスーツに着替え、海にはいると、外洋に直接面したビーチなので、高台から見た予想をはるかに超えた大きさとパワーです。
セットが来るとゲッティング゙アウト出来ません。

「神さま、ナメてごめんなさい。」

上げ潮らしく、水位があがってだんだん波が割れなくなって、インサイドではダンパーになって来ます。
底は砂なので危険は少ないのですが、まだ旅の課題はなにも終わっていないので、ワイプアウトで板ごと巻かれて怪我をしてはいけません。

 「ペーター、私の旅はまだ長いので、ココで病院に行ってはいけないんだ。」

「ペーター、ビッグアンドストロング、ツーミー」私は泣き言をいいました(笑)



沖で波待ちしている時、「LOOK!」と叫ぶので、上空を見ると、海岸線に沿って空軍の灰色の戦闘機が、100mくらいの超低空飛行で上空を通りました。すごい爆音です。
なんて言うんだろ、コクピットの両脇に四角い吸気口がついてるやつ。

とっさに彼が両手を振って合図すると、戦闘機はそれに応えて機体が水平から垂直になり、左舷にに旋回していきました。

「なにか問題があって、サーチしているのかい?」
「いや、プラクティスだ。この辺はエリアなんだ。」
こんな事ってあるんですね。

なかなかいい波が捕まえられず、かといってインサイドの大きなダンパーの波に突っ込む気もなれずに、2時間ほどサーフィンして結局、スープに(といっても頭くらいある・笑)2回ほど乗ったのみでした。

けれども、オーストラリアの透きとおった他に誰もいないビーチでサーフィンし、私はとても幸せで、ペーターに感謝しました。



 







爽やかそうな顔をしていますが、何度も波に巻かれて、2人ともハナの奥には水がたくさん入っています(笑)













おなかが減ったので近くのビーチショップでミートパイを食べました。
オーストラリアンポスト、テルストラ、ミートパイ、いい記念だね。そう言って記念写真を撮りました。

  



彼は「日本にライスがあるのと、オーストラリアにミートパイがあるのは同じだ。」というので、私は店のおばさんに「ミートパイはオーストラリアの魂だ。そう私は思っている。」そう言うと笑っていました。

彼はそれが大好きで、私も同じです。お礼にオゴりました。























振り返ると短い2日間でしたが、お別れの時がきました。
駐車場で私の荷物を移しながら

「ヨシ、シドニーに戻ってきたらまた会おう。何か困ったら、衛星電話で電話してくるんだゾ。
24時間いつでもいい。オレが英語で相手をしてやる。」


・・・なにかと心細い異国での旅の空で、こういう言葉は本当に心にしみます。

















私はここのキャラバンパークに泊まります。









数日いいものを食べていたので、今日の夕食はこれ。



 



0 件のコメント:

コメントを投稿