「来い。」と言われたから行ってしまうというのも、厚かましいとは思うんですが、
「オレんち、小さいけど牧場なんだよね。来ない?」
・・・なんて言われたら、あなたも行きたくなるでしょう?(笑)
まず、彼のオフィスはシドニーから1時間のニューポートにあります。
日本人の私の感覚だと、通勤はまあ、長くとも1時間半くらいかな。
私は既にその近くにいるので、時間的には余裕。と思っていた。
それで、昨日の片付けの続きなんかして、結局出るのは11:00頃になった。
「14:00頃に行きます。」と伝えておいたので、昼過ぎに出れば楽勝のはずです。
・・・ところが、出際にナビを確認したら私はニューポートとニューキャッスルを同じ街だと勘違いしていました。(爆笑)
メールでやり取りしていて、シドニーから3時間、ニューポートから1時間って書いてあったから、差し引き2時間ですね。と思っていたら、じつは4時間の距離だった。
先にお伝えしておきますが、この日は精神的に余裕がなかったので、画像少ないっす。
「・・・やべえ。すげえ遠いみたいだ。
でも私は、勤勉な良い日本人でありますので、なんとか時間までに着いて、この間違いに気付かれてはいけません。」
この頃はまだ、「う、あのバス、マフラーがシュノーケルになってる!」なんて撮ってる余裕があった(笑)
中央車線なんか走っちゃって、勤勉な日本人として、誠実に努力してます(笑)
ニューキャッスルでさらに道を間違えて・・・。
13:50になったけど、まだニューキャッスルにいる。
あと60kmもあるのに。
・・・やっぱダメだ。間にあわねぇ(爆笑)
心配しているといけませんし、走行中電話掛ってくるとかえって面倒なので、こちらから電話して時間に遅れる旨伝えました。
「私は時間に遅れる。あと60kmの所にいます。」
・・・人間は正直でなければいけません。(苦笑)
やっと町について電話すると、彼は町で待っていてくれていて、「郵便局の前にいるよ。」
・・・と言われても、あのー、郵便局ってどこなんですか?(笑)
見知らぬ田舎の集落を、おかしな東洋人がぐるぐる走っていると、当然ながらみんな振り返って見ます。
再度電話して、私は教会の前にいる事を伝えて、彼が私を探してくれました。なかなかドキドキでした。
「昼食は食べたかい?美味しいミートパイを売ってる店があるんだ。一緒に食べないかい?」
二つ返事でOKし、一緒に川のほとりのベンチで食べました。
1989年に、日本のJTと仕事をしたことがあるそうです。
なんかオーストラリアで撮ったヨットのレースの映画だったそうで、日本に戻ったら調べてみようと思います。
そのスタッフの、ヤマモトさんが陽気で、とても楽しかったそうです。
私が持っていたタバコのマークを見せると、「あー、コレコレ!」と頷いていました。
そこで、私は運転中の最大の疑問を聞いてみることにしました。
「あなた、ココから毎日シドニーに通ってるのかい?4時間かかったよ?」
「うん、ニューポートのオフィスはね、窓口として代わりのひとが運営してくれているんだ。
(子守がナントカ・・・って言ってたので、パートみたいな感じなのかな?)
電話はすべて私に掛るようになってる。
4年前まではそのそばのパームビーチに住んでいたんだ。
子供たちが独立して家を出たので、引っ越したのさ。
今の牧場は、たまたまとても安く買えたんだ。私は田舎が好きだからね。」
「私の仕事はメールや電話で連絡して、郵便局から発送する。返却も同じさ。都市にいる必要がないんだ。」
うーん、そういうスタイルもあるんですねぇ。私はとても感心してしまいました。
「ヨシ。郵便局とインターネット、それにコレ(携帯電話ですね)があれば、私の仕事はパーフェクトさ。」
そう言ってウインクして見せました。うん、なんかカッコいいですねぇ。
彼の家はその集落から20kmを山間部に入った所。後について走ります。
舗装路が途切れて、さらに3kmくらい走ります。
彼の家に着くと、牧場を案内してくれました。
敷地は11か12エーカーくらいだと言ってました。
私の感覚だと、スタジアムを入れた野球場のまるごと入るくらいかなぁ。
確かに、ここらの牧場の規模よりは小さいかもしれません。
この木はオレンジ。こっちはネーブル。その木はグレープフルーツ。あれはレモンの木だよ。
トマトとか、野菜も作ってる。
自分たちが食べる分だね。
そういって木からオレンジをもぎ取って、一緒に食べました。旨いっす。
牛の頭の骨。
西部劇みたいですね。
馬。三頭います。
裏手の小川。上は木の枝に覆われていて、夏の暑いときはここに来ると、とても涼しいそうです。
牛は2頭。
何か仕事をさせるのか聞くと、
「BEEFだ。」(牛肉・笑)
この牛は800~850kgあるそうで、ツブすと400kg位の肉が取れるそうです。
なぜツノがないのか聞くと、「パッ!」と舌を鳴らせて、チンコを切る仕草をして見せました。
・・・去勢すると、ツノは生えてこないようです(苦笑)
他に豚も3頭いたそうで、今はいないのか。と聞くと、
「EATだ。](食ったんだ・笑)
牛がフェンスを押したようで、直してる所。
これ以上押さないように、なんかロープみたいな電線を張るのを手伝いました。
最後にバッテリーを繋いでいるので、触ってみてもいいか?と聞くとOKだよ。と言います。
どうせバッテリーの電圧では、大したことがないだろうと思って触ってみると・・・。
チリチリした感じだけで、やはり大したことないです。
コレで牛を防げるのか?と聞くと、
「もう片方の手で、こっちの金網にも触れてごらん?」
・・・触ると、片手から片手へ、激しい電気ショックでした。心臓に悪いです。(驚)
「さっきは靴を履いてるから、電気が通らなかったのさ。」(笑)
牧場の電気ロープは、絶対に触ってはいけません(爆笑)
「ああ。出来るよ。」
こういう所で暮らすには、自分で何でも出来ないといけません。
馬も食べるんですか?と聞くと、
「これはペットなんだ」(笑)
初めて馬に触りました。
当然ながら暖かいです。
馬ってなんて美しい生き物なんでしょう。
インガルスさんが住んでいそうな家です。
奥さんの名前もキャロラインだし。
彼はこの机で、世界を相手にして仕事をしています。
携帯の電波も入らないので、衛星を使って通信します。
日本からのオファーもあるのかと聞くと、「たくさんあるよ。ホラ。」
といって、今来ているメールを見せてくれました。
僻地で使うらしいです。
キャロラインが夕食を作ってくれました。
食材のほとんどは、自宅で採れたやつです。
「あなた達、いつもこういうの食べてるの?」
「ああ、そうだよ。」
「幸せだね?」
「うん、こんな静かな所にも住めて、とても幸せさ。」
こういうとき私は、(「幸せの条件」ってなんなんだろ。)と改めて考えます。
夕食が終わった後、話をしていました。
私の、今回の旅のいきさつや目的、日本の話。
彼の生い立ちや、子供たち、ここに引っ越してくるまでのこと。
私は言葉が喋れませんが、単語を並べるとなんとかわかってくれているようでした。
・「ココは雪は降らないんだけど、霜で真っ白になることがあるんだ。」
・「ここはさ、4月にカーニバルをやるんだ。牧場にステージを2つ作ってさ、バンドが演奏するんだ。二日間でさ、楽しいぜ。」
・「友達が500人くらい来てさ、この牧場はキャラバンパークみたいになるんだ。」
・「来年の4月には、娘がここで結婚式をあげるんだ。」
・「ウォータースライダーを作ってさ、たのしいぜ。」
・「豚を丸焼きにして食べるの。美味しいのよ。」
・「友達がヘリコプターで来てさ、あそこに着陸したんだよ。」
・「雨がたくさん降ると、この牧場が大きな池になるのさ。そうしたら、カヤックで遊ぶんだぜ。」
・「私は馬にも乗れるの。外の馬よ。」
・「この牧場にさ、夜になるとカンガルーが草を食べに来るんだ。美味しいからね。」
・「近くで伐採があった時に、コアラが居たのよ。コアラってね、グーグーって低い声でずっと鳴いて、とてもうるさいのよ。」
・・・・・・・・大将。・・・姐さん。
・・・・・そりゃぁ確かにアタシは、世間知らずな日本人です・・・。
子供のころ、お母さんに「やたらと人さまを疑っちゃいけないよ。」とも教えられました。
・・・・・・けど。
・・・・・けど、どこまで信じても、よろしいんでしょうか?(苦笑)
・・・と思っていたら、ペーターがなにやらPCをいじっていたと思ったら、
その時の画像を見せてくれました。
結論からいうと、全部真実でした(大爆笑)
水まき滑り台。
楽しそう。
ブタの丸焼きもある。
キャロラインの乗馬
コアラが来た時
他に、友達がヘリで飛んできた時の、パイロット動画があるんですが、ファイルのサイズが大きくてうまくアップロードできません。
200MB程度のMP4動画を、100MB程度にまで圧縮する方法を知っている方がいましたら、お教えくださいませ。
アップロードします。
・・・やっぱりお母さんに教えられたことは、正しかったです。
絵なんか掛けてある、こんな部屋にまで泊めて頂いて、この旅での運を、すべて使い果たしていないかと心配しています(笑)
追記:ペーターの友達がヘリで飛んできたところ0831
ひでのりです。
返信削除ブログやっと見てます。。。。。
盆前で受注全開です。(ガス欠気味)
何とも言葉にできない何かを感じますが・・・
運をプラスで与えてもらえるように祈っておきましょう(爆)
圧縮ファイルの件、詳しくないので少し調べて見ました。
「VideoConverter」をフリーソフトでDLすると圧縮できそうです。超素人な回答ですみません。ちょっとUPされるであろう動画が気になります。
ひでのりくん、ありがとうございます。
返信削除やってみます。少しお時間下さいね。
ココではひでのりくんと同じ型で足回りが違う、105という型を多く見ます。
ランクルは日本で買うよりはるかに高いんですが、
とても多いので信頼されてるんだなぁ。とつくづく感じます。
体調に気をつけて、がんばってくださいね。
私もですけど(笑)