2013年7月15日月曜日

13日目・0715・ナラビーン~ブラデューラ


今日はペーターの家に向かうために、ニューキャッスルの近くのブラデューラという街に向かいます


「来い。」と言われたから行ってしまうというのも、厚かましいとは思うんですが、

「オレんち、小さいけど牧場なんだよね。来ない?」

・・・なんて言われたら、あなたも行きたくなるでしょう?(笑)


まず、彼のオフィスはシドニーから1時間のニューポートにあります。

日本人の私の感覚だと、通勤はまあ、長くとも1時間半くらいかな。

私は既にその近くにいるので、時間的には余裕。と思っていた。
それで、昨日の片付けの続きなんかして、結局出るのは11:00頃になった。

「14:00頃に行きます。」と伝えておいたので、昼過ぎに出れば楽勝のはずです。


・・・ところが、出際にナビを確認したら私はニューポートとニューキャッスルを同じ街だと勘違いしていました。(爆笑)

メールでやり取りしていて、シドニーから3時間、ニューポートから1時間って書いてあったから、差し引き2時間ですね。と思っていたら、じつは4時間の距離だった。

先にお伝えしておきますが、この日は精神的に余裕がなかったので、画像少ないっす。

「・・・やべえ。すげえ遠いみたいだ。
でも私は、勤勉な良い日本人でありますので、なんとか時間までに着いて、この間違いに気付かれてはいけません。」


    
市街地を抜け・・・
 
 
この頃はまだ、「う、あのバス、マフラーがシュノーケルになってる!」なんて撮ってる余裕があった(笑) 

 

ハイウエイの入り口で間違え・・・。












中央車線なんか走っちゃって、勤勉な日本人として、誠実に努力してます(笑)










ニューキャッスルでさらに道を間違えて・・・。






13:50になったけど、まだニューキャッスルにいる。

あと60kmもあるのに。

・・・やっぱダメだ。間にあわねぇ(爆笑)












心配しているといけませんし、走行中電話掛ってくるとかえって面倒なので、こちらから電話して時間に遅れる旨伝えました。



「私は時間に遅れる。あと60kmの所にいます。」




・・・人間は正直でなければいけません。(苦笑)

 


やっと町について電話すると、彼は町で待っていてくれていて、「郵便局の前にいるよ。」

・・・と言われても、あのー、郵便局ってどこなんですか?(笑)

見知らぬ田舎の集落を、おかしな東洋人がぐるぐる走っていると、当然ながらみんな振り返って見ます。

再度電話して、私は教会の前にいる事を伝えて、彼が私を探してくれました。なかなかドキドキでした。



「昼食は食べたかい?美味しいミートパイを売ってる店があるんだ。一緒に食べないかい?」
二つ返事でOKし、一緒に川のほとりのベンチで食べました。

1989年に、日本のJTと仕事をしたことがあるそうです。
なんかオーストラリアで撮ったヨットのレースの映画だったそうで、日本に戻ったら調べてみようと思います。
そのスタッフの、ヤマモトさんが陽気で、とても楽しかったそうです。
私が持っていたタバコのマークを見せると、「あー、コレコレ!」と頷いていました。


そこで、私は運転中の最大の疑問を聞いてみることにしました。


「あなた、ココから毎日シドニーに通ってるのかい?4時間かかったよ?」


「うん、ニューポートのオフィスはね、窓口として代わりのひとが運営してくれているんだ。
(子守がナントカ・・・って言ってたので、パートみたいな感じなのかな?)

電話はすべて私に掛るようになってる。
4年前まではそのそばのパームビーチに住んでいたんだ。
子供たちが独立して家を出たので、引っ越したのさ。
今の牧場は、たまたまとても安く買えたんだ。私は田舎が好きだからね。」

「私の仕事はメールや電話で連絡して、郵便局から発送する。返却も同じさ。都市にいる必要がないんだ。」

うーん、そういうスタイルもあるんですねぇ。私はとても感心してしまいました。


「ヨシ。郵便局とインターネット、それにコレ(携帯電話ですね)があれば、私の仕事はパーフェクトさ。」
そう言ってウインクして見せました。うん、なんかカッコいいですねぇ。


彼の家はその集落から20kmを山間部に入った所。後について走ります。




舗装路が途切れて、さらに3kmくらい走ります。





彼の家に着くと、牧場を案内してくれました。
敷地は11か12エーカーくらいだと言ってました。
私の感覚だと、スタジアムを入れた野球場のまるごと入るくらいかなぁ。
確かに、ここらの牧場の規模よりは小さいかもしれません。






  





この木はオレンジ。こっちはネーブル。その木はグレープフルーツ。あれはレモンの木だよ。
トマトとか、野菜も作ってる。
自分たちが食べる分だね。

そういって木からオレンジをもぎ取って、一緒に食べました。旨いっす。















牛の頭の骨。

西部劇みたいですね。










馬。三頭います。




裏手の小川。上は木の枝に覆われていて、夏の暑いときはここに来ると、とても涼しいそうです。





牛は2頭。
何か仕事をさせるのか聞くと、

「BEEFだ。」(牛肉・笑)

この牛は800~850kgあるそうで、ツブすと400kg位の肉が取れるそうです。

なぜツノがないのか聞くと、「パッ!」と舌を鳴らせて、チンコを切る仕草をして見せました。
・・・去勢すると、ツノは生えてこないようです(苦笑)

他に豚も3頭いたそうで、今はいないのか。と聞くと、
「EATだ。](食ったんだ・笑)





牛がフェンスを押したようで、直してる所。

これ以上押さないように、なんかロープみたいな電線を張るのを手伝いました。

最後にバッテリーを繋いでいるので、触ってみてもいいか?と聞くとOKだよ。と言います。

どうせバッテリーの電圧では、大したことがないだろうと思って触ってみると・・・。

チリチリした感じだけで、やはり大したことないです。




コレで牛を防げるのか?と聞くと、
「もう片方の手で、こっちの金網にも触れてごらん?」
  
・・・触ると、片手から片手へ、激しい電気ショックでした。心臓に悪いです。(驚)

「さっきは靴を履いてるから、電気が通らなかったのさ。」(笑)

牧場の電気ロープは、絶対に触ってはいけません(爆笑)







 



古いVWを何台も持っています。


数年後にここにガレージを作って、レストアするんだといっていました。

ペーターは車の修理が出来るのか?」と聞くと、


「ああ。出来るよ。」
こういう所で暮らすには、自分で何でも出来ないといけません。

 
この日は、全部ポンコツで動かないもかと思っていました。






馬も食べるんですか?と聞くと、
「これはペットなんだ」(笑)

























初めて馬に触りました。
当然ながら暖かいです。
馬ってなんて美しい生き物なんでしょう。



夕暮れ。

インガルスさんが住んでいそうな家です。
奥さんの名前もキャロラインだし。









彼はこの机で、世界を相手にして仕事をしています。

携帯の電波も入らないので、衛星を使って通信します。

日本からのオファーもあるのかと聞くと、「たくさんあるよ。ホラ。」
といって、今来ているメールを見せてくれました。

僻地で使うらしいです。




 


暖炉もあって、かなり良好です。


キャロラインが夕食を作ってくれました。
食材のほとんどは、自宅で採れたやつです。


「あなた達、いつもこういうの食べてるの?」

「ああ、そうだよ。」

「幸せだね?」
「うん、こんな静かな所にも住めて、とても幸せさ。」

こういうとき私は、(「幸せの条件」ってなんなんだろ。)と改めて考えます。

  

夕食が終わった後、話をしていました。
私の、今回の旅のいきさつや目的、日本の話。
彼の生い立ちや、子供たち、ここに引っ越してくるまでのこと。

私は言葉が喋れませんが、単語を並べるとなんとかわかってくれているようでした。

・「ココは雪は降らないんだけど、霜で真っ白になることがあるんだ。」

・「ここはさ、4月にカーニバルをやるんだ。牧場にステージを2つ作ってさ、バンドが演奏するんだ。二日間でさ、楽しいぜ。」

・「友達が500人くらい来てさ、この牧場はキャラバンパークみたいになるんだ。」

・「来年の4月には、娘がここで結婚式をあげるんだ。」

・「ウォータースライダーを作ってさ、たのしいぜ。」

・「豚を丸焼きにして食べるの。美味しいのよ。」

・「友達がヘリコプターで来てさ、あそこに着陸したんだよ。」

・「雨がたくさん降ると、この牧場が大きな池になるのさ。そうしたら、カヤックで遊ぶんだぜ。」

・「私は馬にも乗れるの。外の馬よ。」

・「この牧場にさ、夜になるとカンガルーが草を食べに来るんだ。美味しいからね。」

・「近くで伐採があった時に、コアラが居たのよ。コアラってね、グーグーって低い声でずっと鳴いて、とてもうるさいのよ。」






・・・・・・・・大将。・・・姐さん。


・・・・・そりゃぁ確かにアタシは、世間知らずな日本人です・・・。



子供のころ、お母さんに「やたらと人さまを疑っちゃいけないよ。」とも教えられました。





・・・・・・けど。






・・・・・けど、どこまで信じても、よろしいんでしょうか?(苦笑)




・・・と思っていたら、ペーターがなにやらPCをいじっていたと思ったら、


その時の画像を見せてくれました。

結論からいうと、全部真実でした(大爆笑)



  霜でまっ白なところ  

カンガルーが来たときの写真
  
カーニバルで演奏しているところ

 

















 水まき滑り台。
楽しそう。


ブタの丸焼きもある。














キャロラインの乗馬 


  


コアラが来た時


  
他に、友達がヘリで飛んできた時の、パイロット動画があるんですが、ファイルのサイズが大きくてうまくアップロードできません。

200MB程度のMP4動画を、100MB程度にまで圧縮する方法を知っている方がいましたら、お教えくださいませ。
アップロードします。

・・・やっぱりお母さんに教えられたことは、正しかったです。


絵なんか掛けてある、こんな部屋にまで泊めて頂いて、この旅での運を、すべて使い果たしていないかと心配しています(笑)



追記:ペーターの友達がヘリで飛んできたところ0831




2 件のコメント:

  1. ひでのりです。

    ブログやっと見てます。。。。。

    盆前で受注全開です。(ガス欠気味)

    何とも言葉にできない何かを感じますが・・・
    運をプラスで与えてもらえるように祈っておきましょう(爆)

    圧縮ファイルの件、詳しくないので少し調べて見ました。

    「VideoConverter」をフリーソフトでDLすると圧縮できそうです。超素人な回答ですみません。ちょっとUPされるであろう動画が気になります。

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  2. ひでのりくん、ありがとうございます。
    やってみます。少しお時間下さいね。
    ココではひでのりくんと同じ型で足回りが違う、105という型を多く見ます。
    ランクルは日本で買うよりはるかに高いんですが、
    とても多いので信頼されてるんだなぁ。とつくづく感じます。
    体調に気をつけて、がんばってくださいね。
    私もですけど(笑)

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