2013年12月1日日曜日

152日目・1201・純正いすゞエンジンのディフェンダー110

 いっけんタダの古いディフェンダーなんですが。
 コレがまた珍しいんです。
 1986年型なのかな?
 なんの気なしに眺めていたんですが、クリスがこの車の話をしてくれました。
 「この車はね、25年前に手に入れたんだ。」
 「エンジンがイズズ・ディーゼルなんだよ。」
「いずず???え?え?」   なんど聞きなおしても、彼はイズズと言います。
それで、ボンネットを開けて見せてくれたら、いすゞでした(笑)
「積み替えたんですか?」
 「いや、違うよ。メーカーのファクトリーで積んだやつなんだ。リプレイスはしてない。」
 「でも、このエンジンは日本製ですよね?」
 「そうだよ。当時はこのエンジンは、アーミーだけに向けて作られたんだ。
軍隊での使用でも、日本のエンジンは壊れないからね。」
 「それが、10台だけ市場に向けて払い下げられた。コレはそのうちの1台なんだよ。」
 「私はこれを新聞の個人売買欄で見つけて、すぐに電話したんだ。朝の4:30だったよ。」
「私の前に4人から連絡があったそうなんだけど、すぐに飛んで行った。
それでお願いして、なんとか売ってもらったのさ。」
 「25年間、ノートラブルだよ。」
 「エンジンルームのパイプとか、ゴム部品も交換してない。丈夫に出来ているよ。」
 「スピードは120Km/hくらいしか出ないよ。」
「燃費は10km/Lくらいだね。そう悪くはない。」
 「他の車にも乗っていたからね。距離は26万kmしか走っていないんだ。」


 「25年間、一度も洗ったことがないんだよ。」

 私は、質問してみました。
 「そんな貴重な車を、野ざらしにして、もったいなくはないですか?」
 「クリスのファクトリーは空きスペースがたくさんあるし、室内で保管したほうが良いんじゃないですか?」
 「いや、これでいいんだ。」

「磨いたり、洗わないし、倉庫で大切に保管もしない。」
「ワークホース、働く車。これはそういう車なんだ。」
「この車は決して手放さない。ずっと乗るんだ。死ぬまでさ。」






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