短波用のアンテナを探し、引取りました。
写真のかたはテリーさんといって、アンテナのビルダー。
私が使いたい周波数用の在庫を持っていなかったんですが、
幸いにも持っていた中古を半値で譲ってくれました。
自宅に引取りに伺いました。
彼が仕事で使ってるバン。
レストア中の車。
こういう方って結構多い。
年配のかたが真っ赤なアイアンバンパーのコルベットに乗ってたりする。
誰に迷惑かける訳でなし、好きなんだからそれでいいんだよね。
日本では年取ると、小さくまとまっちゃうような流れですが、
若い頃と同じでいいんだよね。ただ歳を重ねるだけ。
「これから特殊なハイテンションボルトを探さなければいけないんです。どこか心当たりの会社はありますか?」と聞くと、心当たりのお店を教えてくれて、名刺の裏にメッセージを書いてくれました。
「私の友達の、YOSHIの力になってあげてください。」
嬉しいですねぇ。
結局、教えてもらった店は転居後で、パース中探し回りました。
行く先々で「ウチにはないから、xxストリートのジムの店にいってみな。」みたいな感じ(笑)
次から次へ、タライまわし状態で駆け回ります。
本当はホイールスペーサーは、もう片側も外せばそれでいいんですが、
未知の町を走り回り、探す事自体を楽しんでいました。
棚にはボルト類がぎっしり。
「ああ、あるよ。たぶんな。」
数分後・・・。
見つけました。
ハイテンション鋼で規格が12.9の同じやつ。
5mmながいので、切って使う事にしました。
こんな一見、倉庫みたいな店。
お店にメールをして、ボルトをゲットしたので金曜日に切ってつけて下さいとお願いしました。
今夜もスワン河の河口に泊まります。
浮浪者同然ですね。
写真はないんですが、夕方になると町で働いている若者が帰ってくるんですね。
なぜかみんなハイエースみたいな白いバンに乗ってて、そこで寝泊りしてる。
なので私も、そんなに不自然には見えない。
「ワーキングホリデーですか?」そう聞くと、彼らはそれは終わり、
スポンサーシップを取って働いているといいます。
ここはシティですから、私の泥だらけの車はだいぶ浮いて見えます。
おかしな車に乗った日本人に興味津々で、各国の若者と毎晩どうでもよい事を話していました。
どこでも聞かれるんですが、なぜ1人なのか。とかなぜ20年後なのか。とか。
若い旅人はたくさんいるんですが、私みたいな外国人の旅行者は見ない。
私は若かった頃出来なかったことを、今やってるんだよ。宿題さ。
あなた達と同じ頃にね。
高い車に乗って、すごい。とか言うので、私は金持ちではなくて、
たくさん働いて、お金を作ったよ。日本でもこの車は高い。
私は5年のクレジットでやっと買ったんだ。
この旅に必要だったからさ。家じゃないぜ。タダの車に60ヶ月だぜ?
そして4WDの経験を積み、ココに来た。
23年かかったよ。
仕事や結婚、ベビーなど、すぐには次の旅に出発できなかったんだ。
私の年齢では日本でも、普通はこういうスタイルの旅に出るのはとても難しいよ。
大切なのは、想い続け、諦めないことだよ。
そんな話をすると、通じているのかいないのか、わかりませんが、
中東系の顔立ちをしたその若者は、じっと私の目を見ていました。
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