2013年10月14日月曜日

104日目・1014・ディスアポイントメント湖~WELL14【キャニングストックルート】

日の出は毎日こんな感じ。
何度見てもキレイです。


朝の気温は18℃。
だいぶ涼しいです。
キャニングストックルートは、1800kmくらいあるので、距離は日本でいうと青森から下関くらいかな。

そりゃぁ気候も変わりますよね。
一応、南回帰線が、熱帯と温帯をわけるおおまかな目安になっています。
この辺まで来ると、だいぶ気温が下がります。
昨夜、薄暗くなってから到着後、晩ご飯を作る時に、飲料水タンクから赤い水が出てきた。
ペットボトルは飲料水タンクの中の水
なんでなの?コレって??
エンジンの冷却水の色が、赤色。

水とオイルのトラブルは、すぐにエンジンが、もう直せないくらい深刻に壊れちゃいます。

私の車の水タンクは、エンジンからクーラントを引いてきてあって、
熱交換で温水が作れるようになってます。

そのタンクの配管が振動で割れたか、緩んだかしたみたい。
中でクーラントが漏れて、確認すると、
やべえ!!!ラジエターの水が減ってる!!
やばいよやばいよぉー。

気づかずにエンジン壊しちゃったりして、こうして遭難するんだろうな。
どうすっか。

とりあえず一服つけて気を鎮めてるところw
車の下にもぐって、とりあえず応急で水止めるバイパス修理してるところ。
早く気付いてよかった。

でも、このタンク7年使ってるけど、なんでこの旅のヒノキ舞台、キャニングストックルートで壊れちゃうわけw?
20Lくらい残ってた飲料水は、飲めなくなっちゃいました。
緊急の時は飲んじゃうけどね。
でも、飲み水は車内にまだ沢山あるから大丈夫です。

クーラントだから手を洗うにもベトベト。
エンジンの水が減った時のために、そのままとっときます。
だれかがハマった跡。
ワダチには理由があって、硬い所を車が走ってワダチになる。
だから、調子に乗ってワダチがない所を走るとハマりやすい。

何台かいるときは笑い話なんですけど、単独の時は深刻です。
ウインチなんかあっても、使いかた間違えるとすぐにモーターが焼けちゃいます。





















No18の井戸は1999年の7月に有志がレストアした。
水あっても、日本人の感覚だとトカゲ味の水は飲めないよねw
















たまにこういう道標があるんですけど、読めないものも多いんです。































枝道の入り口。
「キミ、キャニングストックルートから外れそうになってるよ!」の警告板。
こういうのは無い所も多いです。







数え切れない数の砂丘越え


ランキンスさん(だったかな?)が1972年に友達と3人で徒歩でココを渡ったそうです。
そのときに使ったトロリー。日本風にいうとリヤカー。
その時は途中で引き返したけど、2年後に成功したとの事。
冒険者のシンボルとしてここに置いてあります。
地図にも載ってるんですよ。
















No14の井戸は埋まって、荒れ果ててます。


WELL14。
ここであった事は忘れられません。
・・・ケビンさんという方が、ここで亡くなったんですね。
コレはその慰霊碑。
今夜はここでキャンプしようと思っていましたが、
私はこういう所には長居しないことにしているので、
鎮魂の言葉をノートに記してすぐにその場を離れました。
雨がパラパラ降ってきちゃったけど、暗くなるまでにもう30分ほどしかありませんから、
20km先の次のキャンプ地に急ぎます。
と思って、300mほど走ったら、屋根から異常な接触音。
仕方ないからバックで引き返したら、ルーフラックの脚、つけ根が4本も割れちゃってます。
カメラの性能で画像は明るいんですが、実際はかなり暗いです。
雨もパラパラしてきました。
なんで雨なのよぉ。
脚のつけ根が振動でとうとう割れちゃって、もうダメですね。
まずい展開ですねー。屋根とラックのスキマがない。
屋根がメコメコになっちゃう。
もう暗くなっちゃったから、明日よく見ることにして今夜はここで泊まります。

私は1人ぼっちは平気なんですが、薄気味悪いのはぜんぜんダメ。
時たま雨が降るんですが、焚火ができるくらい。
雨が降る中ご飯を作るんですが、
風向きがしょっちゅう変わって、こういう時は荒天に要注意です。
夜10時ころ、西の空が光りました。稲妻です。
なんで砂漠で雷なんだよぉー。
過去にもこういう経験をしました。

ふと後ろを見ると、薄暗い中にケビンさんの碑が見えます。

・・・なんかやだな。

カミナリのやつ、どおせ来ないんだろ・・・。
なんて強がって思っていたら、風向きが西の稲妻の方から吹き始めました。

私はこういう時、光ってから音がするまでの時間を計ります。
音の速さはだいたい秒速340mですから、10秒で3.4km、1分で20kmくらい。

2分・・・あら?もしかして雷?(コレ位は風の音でほとんど聞こえない)

1分・・・・ぜんぜん平気。でも来るなよ。

40秒・・・微妙

20秒・・・まずい展開だな!

8秒・・・やべえ逃げろ!!!
光った瞬間に、夜空に雲のモコモコがクッキリ見える。

一時間ほどで近づいて来ましたが、屋根の荷物は
濡らさないように車体の下に降ろしちゃってあるし、
夜間走行はとても危険なので逃げられません。

自動車は窓閉めてれば、落雷しても平気と聞いたことがあるので、
無線のアンテナはずして、窓閉めて室内の中央で眠ってしまいました。
私は基本的に寝ようと思えば2分以内に寝れるし、
焚火しながらお酒飲んじゃった上に、疲れているのですぐ寝れます。

寝てれば死んじゃっても痛くも怖くもないだろうし(笑)
あのあとどうなったんだろ。

0 件のコメント:

コメントを投稿