ゆっくり書きたいんですが、無線のトラブルが発生しており、
対処に追われていますので写真だけ。
この日はこんな感じでした。
→行く予定のなかったコロンバルーのコミュニティに行った
→アートセンターにゆき、ミッシェルの知り合いの画家と会い、アトリエを見学した
→たまたまこの日は、日本軍がここを爆撃して6名が死に、その追悼セレモニーの日だった
→気が向かなかったが教会のミサに参加
→沢山のアボリジニたちと喋った、女の子と友達になった。名前はディーゼリィ
→後のアウトドアディナーで海亀を食べた
→一般人はもちろん、アボリジニでも捕獲は制限されているので、大変貴重な体験
→村はずれのブッシュでキャンプ
ワランデン岬の朝。
ザバザバッ!と夜中じゅう大きな魚の捕食音が聞こえていましたが、
ここはモロにクロコダイルエリアなので、水際には近づけませんでした。
明るくなってからもときたま捕食音がします。
そのあたりにルアーを投げたんですが、ノーバイトでした。
落ちていた釣りバリ。いる魚の大きさがわかります。
マングローブの子供
朝食に小麦粉で焚火パンを作ってくれました。
ダンパーと呼びます。美味しいです。
この朝は3日目ですが、この頃には私のストックする食材を把握し、コレを使って作りましょう。とか、完全にアテにしていました。
初日の晩からでしたが、彼女は小さいですが、私と同じ位か、もっと食います。
きっとここ一週間飢えていたのでしょう。
肉は食わないとか砂糖はダメだとか化学調味料はいけないとか言いますが、ガムとかも私と同じものを食います。
食べなかったんじゃないのかい?と聞くと、
・・・いつもは食べないのよ・・・。
・・・私はかなり疑問を感じてきました。
それにニュージーランド人であることに誇りと同時に強いコンプレックスをもっており、オーストラリア人や社会を否定し、自己主張が強い。
私はめんどくさくなって来ましたが、こんな所で放り出すわけにも行かず、どこでオサラバしようか虎視眈々と狙っていました。
浜に下りて、ワニを気にしながらカキをとって食べました。
これもまた美味しかったです。
私は時季的にも、ミッシェルとも手を切りたかったので先を急ぎました。
今日中にダービーに着いて彼女を放り出したいと考えていました。
それまでの辛抱だ。
タバコも巻けないし、こんどヒッチハイカーを乗せるとしたら、乗せる前にタバコを巻けるか聞こう。
急ぎすぎてカーブを曲がりきれなくて何度かおケツが流れて、彼女は怒り出しました。
そんなに急いでどうするの!あなたの頭の中はダービー!ダービー!ダービー!で一杯なのよ!
あなたは旅を楽しんでいない!旅なんかしてないわ!車が旅してるのよ!
まずいですねぇ・・・。
「早くこの女と手を切りたいオーラ」を敏感に察知しているようです。
それに、彼女は私と一緒にいると便利です。
けれども、私としてはこの場合は、乗せてあげて、メシまで食わせてあげてるのに、その言い草はなんだ!という捉え方になります。
私の今のこのスタイルを、タカがゆきずりのヒッチハイカーごときにとやかく言われる筋合いもありません。
それに、いつも大声で言いたいことを言っているこの女は、少しとっちめてやらねばいけません。
ああ!そうだよ!私の車は旅をしているよ!
だけどドライブしているのは私だ!私が動かしているよ!
私はこの旅を計画し、たくさん働いてお金を作り、車を買い、4WDの勉強や練習をした!
自分の力で、自分のお金で旅している!!
私には私のスタイルがある!
いやならここで降りろ!
あなたはどうなんだ!?
私の食べ物を食べ、私の車で旅している!
ヒッチハイカーはみんないつも他人の食べ物を食べるのか!?
違うだろう!それがあなたの旅のスタイルなのか!?
どうなんだ!?
・・・YES。
・・・NOとは言えないでしょう。この場はここまでにしておきました。
泳いでから洗濯してるところ。
このまま南下しようと決めていましたが、
少し気をとり直した所で、ミッシェルが提案してきました。
去年コロンバルーで働いていたのよ。
アートセンターがあるわ。アーティストを知ってるわ。行ってみない?
・・・引き伸ばしに出ている・・・。
私はだいぶ斜めから彼女を見ていますが、こんなギブリバーロードの北限はまず2度とは来れないし、そういうアボリジナル・コミュニティを見る機会はそうそうとはないので、乗ることにしました。
表玄関を撮り忘れたみたいです。
ここはアトリエの入り口。
特別に許可をもらって写真を撮らせてもらいました。
アーティストの先生。
ミッシェルの後頭部。
日本で版画の技術を学んだ、イギリス人の女性が教えに来ていました。
写真撮りそびれましたが、日本製の彫刻等や版画の道具がありましたよ。
コミュニティの中は撮影禁止なので、コレは隠し撮り。
私はここまでにキャサリンの公園で一緒に寝たり、街で会ったアボリジニは、
不規則な生活や酒、ドラッグで、とても荒れた生活をしていましたが、
ここのコミュニティの人たちは皆笑顔で、別の人種のように見えました。
ミッシェルに話すと、アボリジナルコミュニティは通常アルコール禁止なんですが、
そういう人たちが町に来て、酒を飲んで荒れた生活をし、またコミュニティに帰ってゆくそうです。
偶然、この日は日本軍がこの町に爆弾を落としてからチョウド70年の日で、
教会でミサがあるから行ってみようと言われ、あまり気乗りがしませんでしたが、
いってみる事にしました。
その後に振舞われた夕食は、アボリジニのトラディショナルフード。
海亀と魚。
海ガメの甲羅。
ちょっとグロテスクですが、海ガメの肉。
魚はワタやウロコは取らずに、そのまま炭の上に並べて焼きます。
仲良くなったディーゼリという女の子。17歳。
アボリジニの言葉もあるんですが、基本的に会話は英語でなされます。
車座になって話していました。
私が食べた魚。
ウロコやワタは取らないので、少しナマぐさいです。
ウミガメは一般人はもちろん、アボリジニも捕獲は厳しく規制されています。
彼らははトラディショナルフードなので、獲ってもよい機会があります。
でも、アボリジニでも器を持って行列するのですから、なかなか食べられないのでしょう。
私も大変貴重な体験をして、とても来てよかったと思いました。
海ガメの肉。
その2.
その3.
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