2013年9月24日火曜日

84日目・0924.・カナナラ~ビュイオマリーズクロッシング・ブッシュキャンプ《ギブリバーロード》

カナナラはとてもいい所で、キャラバンパークはすぐ裏が国立公園。
でもまたマリーバみたいになっちゃうんで
私は住んでいる日本のワーホリの若者たちが仕事に行くのを送り出してから出発。






彼らはこの大きなバオバブの木下で暮らしています。








 またもや意を決してギブリバーロードに入ってゆきました。
ここから枝道のストックルートに入って、ポリスンツリーを見に行きます。
それはおおきなバオバブの木で、中が空洞になっていて、
大昔、牢獄の代わりに使っていて、悪い事をした人を閉じ込めていたといいます。
なんか面白そうでしょ?


このブログは基本的に写真は時間順になってないので、ごめんなさい。







けれども、二つある道の片方はクローズになっていて(オーストラリアでは通行止めの表示の時は、本当に危険なので入ってはいけない)仕方なく遠回りの道でゆく事にしました。

40kmくらい走ると大きめの川を渡るんですが、そこから入ります。
行ってみると、薄汚い老婆が1人立っていました。
写真の奥に人が立っているのが見えますか?


なにかトラブルか?と聞くと、大丈夫だといいます。
車はどこか?と聞くと、無いといいます。
ここで何をしているのか?と聞くと川で水浴びをしたといいます。
ヒッチハイカーだと言うんですね。

どのくらいここに居るのか?と聞くと1週間居るといいます。
水や食料は、とりあえずあるようです。

ここはみんな、普通は二人以上で、荷物を満載で来るので乗せてもらえるスペースはないと思います。

だいいち、こんな不気味なお婆さんを乗せる訳がありません。

これからポイスンツリーを見にゆく。というと近くのウィンダムまで乗せてくれないか?といいますが、不気味なので断りました。

彼女は好きこのんでこういう事をやっているのですから、情けは無用なのですが、少し不憫なので、水を一本あげてその場を離れました。



ストックルートに入ってゆきます。自己責任で通ってもいい。と書いてあります。






塩湖も渡ります。ソルトパンと呼びます。




 ポリスンツリー。




日暮に同じ所に戻ってくると、またお婆さんが歩いていました。
どこへゆくのか聞くと、川に釣りに行くといいます。

泊まろうと思っていたエルクリスタルまではここから50kmあるので、今夜はこの周辺で停泊する事にして、なんか面白そうなので、釣りに同行する事にしました。

彼女は近くのレストエリアに泊まっていました。
車停めるスペースと、ちょっと木があるだけで、水もなんにもないんですよ。

名前はミッシエルというニュージーランド人で、老けて見えますが52歳。
サバ読んでいないとすれば、私とそんなに変わりません。

オーストラリア一周はおろか、アフリカ、ヨーロッパ、アメリカを旅した経験を持ち、日本にも3年間住んで、英語を教えていたと言います。
なので、結構日本語が話せます。

荷物は拾ったゴミみたいなものばかりで、釣り道具や最小限の衣類の他はテントはおろか、寝袋も持っていません。
毎日土や岩の上で眠るんですね。

料理はすべて焚火でし、水は川の水を使って旅している。と言います。
化学製品やプラスッチックは使わず、現代の産業や経済に対して否定的でした。
持っているナイフやフォークも竹製。
TVや映画では見たことがありますが、ナチュラリストって言うのかな。
こういう人ってTVや映画では見た事あるけど、本当に居るんですね。

星の見方や自然に詳しかったです。
焚火をしながらいろいろなことを話しました。

もし誰にも乗せてもらえなかったらどうするのか?と聞くと、
待っていれば来るのよ。待つ、という言葉とは違うわね。イマジネーションなの。
言葉で表すのは難しいわ。

・・・彼女は・・・完全に狂っています。

なんか面白そうなので、私のゆく方向とは逆でしたが、明日200km先のウィンダムまで乗せてあげる事にしました。

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